香港生活5年目ひとりごと

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お気に入りの刀が折れて泣く娘

うちの娘が最近はまっているのが「日本刀」だ。
鬼滅の刃の漫画にハマって依頼、刀が欲しくてたまらない。

8歳の女の子が?と笑われるかもしれないけど、本人は至って真剣そのもの。
「アマゾンで刀と鞘が買えないの?」と何度聞かれたことか。買えん買えん。
日本ではダイソーとかで安くプラスチック刀が手に入ると聞いて、香港でも探してみたが、残念ながら見つからなかった。

親に頼っても仕方がないと思った娘、
You Tubeで、刀の作り方を見つけて、刀をせっせと作り始めた。
A4ペーパーを折ってそのなかに割り箸を芯として入れるだけ。でも、自分だけの刀ができるのがうれしいのか、何本も何本も 😅

もちろん作った刀は振り回す。
「水のかた!」とかわたしにはさっぱりわからない言葉を叫んで斬りつける。
一緒に遊ぶ息子は、なんとまぶたの上から下へ切られ(紙でも切れる!)
ドザエモンみたいな傷ができる始末。あぶないったらありゃしない。

ところが日曜日、シャムスイポーへ出かけたヘルパーちゃんから
「刀を見つけたので書いましょうか?」と連絡が。
しかも25ドル。買ってきてもらうと、木でできている割りに、刀っぽいではないか。

もちろん娘は大喜びである。寝る時も、ご飯の時も、傍には刀。
鞘はないので、父親のベルトを腰に巻いてそこに刀をはさむ。
いつでも戦える態勢に「本物の侍みたいだね」と、家族は苦笑。本人は大満足。

事件はその数日後に起こった。

息子の友達、娘の友達それぞれが家に来ていたので、女子が刀できりかかり、男子がそれをガードするという、なにやらきけんな遊びをしていたとき。(オーバーヒートしすぎないように横目で私も見てましたよ、一応)
お気に入りの刀できりかかる娘、それを男子がクッションでナイスガードしたとき

「バキッ!」

不穏な音が響き渡る。。。。はい。折れました 木の刀。

男子と女子でなんだかんだ言い合いになりながら、娘はわたしの腕をひっぱり、自分の部屋へ。
バタンとドアを閉めたとたん、「刀がこわれた。。。」
わたしに訴えるその目から、みるみる間に涙がぶわっとあふれてくる。友達の前ではこらえてたんだね。
大人から見れば「25ドルのおもちゃ」だけど、彼女にとっては「たからもの」。口をゆがめながらおいおい泣く姿は、本当に胸が痛んだ。でもわたしは、かわいそうだし安いからといって「また買ってあげるよ」とは簡単に言いたくない。壊れても買えばいいじゃん、なんていうスカした子供にはなってほしくないから。
(話がずれるが、先日財布を無くし、その中のオクトパスと学生証をなくした息子。彼にも自分からお願いしてこない限り、あたらしいオクトパスを与えるつもりはない

 とにかくこういう時は「共感」するしかない。悲しいね 辛いね とハグしながら頭を撫でる私に、ひっしにしがみついてきて泣く娘っ子。ジーンときた。そんなに大好きだったんだね、この刀。
「泣き顔を友達に見せれない」という変な男気だけはある娘が、部屋で涙を乾かしている間、木工用ボンドでなんとかならないかとトライ。刀はかろうじてつながっているが、明らかに歪んでいるので苦戦したが、なんとかこのまま乾かせばまっすぐにはなるだろう。
戦えるほどの強度は、、、ないな。

少ししたら、けろっとした顔で部屋から出てきて、みんなとディナーを食べ始めた娘。
さあ、また刀を欲しがるのか。そうなったら、どうしようかな。
あの涙を見たら、買っちゃうよなー。でも、すぐには買えないな と悶々とする母親でした。

 

 

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